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★サイン入★『She said The 1975 reminded her of how Parma Violets taste』 by Valerie Phillips

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「The 1975を聴くと、パルマバイオレット(※英国のスミレ風味のタブレット菓子)の味を思い出す」とフィービーは言った。 そして彼女はこう続けた。「15歳の時、死ぬまでにしたいことリストを作ったの。例えば、雨の妖精と一緒に踊るとか、たばこを吸うとか、女の子とキスをする、とかね」 フィービーは17歳。 1月、彼女は学校をサボって親友のベスと一緒に私の家にお茶をしにやってきた。1ヶ月前に私のインスタグラムに彼女が寝室でギターを弾きながら歌っている映像を送ってきた。私はそれがとても気に入った。 今、彼女はここにいて、私がジェイソンとシェアしているノースロンドンのアートコテージのソファに座っている。 フィービーが大学に行くまでの9カ月間、私たちは彼女が育ったロンドン郊外で写真を撮ることにほとんどの時間を費やした。彼女が友人たちと会ったり、曲を書いたり、生協のお得な食事を食べたり、ゲームセンターで遊んだり、犬を散歩させたりした場所だ。 私は70年代から80年代のニューヨーク、そしてその後のロンドンの汚いカオスの中でしか暮らしたことがないため、郊外の深い深い “なんにも無さ” に魅了されている。 そういった場所は予期せぬものを生み出す。空白のスペースは、真に非日常的なものが花開く場所なのだ。ありふれた風景の中に隠された不思議なキャラクターたち。でも、もしかしたらそれはフィービーだけかもしれない。 私はこういった日々の予測不可能な終わりのない放浪、あちこちで繰り広げられる未知の冒険が大好きだ。 私たちはよく笑い、食事をとるのを忘れ、お腹が空きすぎて続けられなくなると通りすがりの新聞販売店で買ったスナックをつまんだ。 彼女はエレキギターを買うつもりだと言う。どんなものかと尋ねると「普通のやつ」と答えた。 ヴァレリー・フィリップス 208 ページ / 240 x 168 mm / ソフトカバー / フルカラー / 500部限定 / 2024年 / LONGER MOON FARTHER刊

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